不動産収入より物販収入の方がラク。

20年前だったか
香港でずっと不動産経営をしていた人が
「とうとう儲かりませんでした」とこぼしていた。

家賃収入があるのはいいが、
修繕費がかかってマイナスを食らう。
築30年以上も経ったら
水道管の取り換えや水回りや外壁など
ところどころボロが出てくる。
香港ではこの修繕費は全部大家さん持ち。
家賃を上げたらいいやんかと思っても
相場というものがある。
景気が下れば家賃を下げなければ借り手が付かないし、
借り手を探すのも苦労する。

香港の低い税率や人口密度なら
さぞ不動産投資は儲かると思ってしまうでしょ?
私はそう思っていた。

が事実は逆。
まったく儲からない。

日本なら儲かるかというと
香港でも儲からないなら
税金の高い、手続きが煩瑣、人口減で余剰住居、
そんな日本でどうして儲かるの?
家賃未払い客への催促もホトホト疲れる。

「不動産投資は絶対にしてはいけない!」

もしどうしてもやりたいなら
発展途上国の不動産を買うこと。
法律変更や契約トラブルがあったら泣き寝入りだけど。

それでも不動産に夢を持ちたいなら
不動産会社の上場株を保有しよう。

株なら処分したい時にすぐにでも処分できるから。

「でも大富豪の皆さんは不動産を所有しているよ」

と質問が来そう。

富豪たちが不動産を持っているのは
欲しいから、値上がりするから所有しているのではなく、
買うものがないから、現金だけでは不安だから
実物資産に資金を移動させるために不動産を買っている。

誰も値上がりなんか期待していない。
家賃収入は管理会社への手数料くらいでいい。

つまり不動産で儲けなくてもいいと考えている。

「いや、不動産売買で大儲けしている人はいるはずだよ」

確かにいる。華僑の人たちです。
その人たちは10年に1度くらい来る不況で
不動産が大暴落する時がある。
(その時が来るまでジ~と待つ)
それをチャンスとばかりに買い叩く。
景気が回復してバブル気味になってくると
買った不動産を売り払って儲ける。

あなたにそれができるの?

不動産の良いところはオンリーワンなところ。
その場所はそこにしかないから。

逆にデメリットはあり過ぎる。

不動産保有は自分のライフスタイルを束縛する
金縛りの刑と同じだと思う。

不動産で不労所得を夢見ている人がいたら
早めに悪夢から覚めてほしい。
苦労所得になる前に。

自分が住むところを一括で買うなら賛成だが、
それで儲けてやろうと考えているならば
止めておいた方がいいよ。

不動産オーナーになって
エヘンエヘンしたいなら別だが。

私なら不動産より在庫を持つ物販をしたい。

コメント

error: Content is protected !!