在庫は借金に似ている。返さなければならない負債に近い。

物を仕入れて販売する
物販ビジネスに従事している人は
理解してくれやすいかもしれない。

在庫があると「売らなくちゃ!!」
脅迫されているようで毎日が重い。

売るつもり(売れるだろう)で仕入れた物が
全然売れない。
仕入れ金が出て行ったまま。
「俺のお金が!!」
しかも管理費やら何やらで
早く売りさばかなければ
マイナスが拡大する。

借金は返すつもりで借りるのだが、
返すアテがないと毎日が重い。
返済を遅らすと利息がきつい。

何だか在庫と借金は似ているね。

「誰なんだよ、棚卸資産なんて言う奴は!?」
「資産じゃねえよ、借金だよ」

仕入れ金額以下で売ると
お金だけのマイナスを抱えるのではない。
商売スピリットが萎えてしまうんだ。
在庫が自分の部屋にでもあったら
憎らしくて切なくてやり切れないよ。

「何で損するためにこんなに頑張らなきゃならないの?」
「俺が頑張ってマイナスってことは、結局才能がない?」
「それにしても何でこんなものを仕入れたんだ?」
「バカ、それは売れねえぞ、思い直せと
できればその当時の俺に向かって言ってやりたい」
「でも世の中稼いでいる奴がいるんだよね」
「何売ってんじゃ!? 教えろ!!」

負の想念スパイラルが
物販ビジネスの継続を断念することへ向かう。

「分かるよ。途中で辞めた人の気持ちが」

でもね、物を製造したり販売する人がいなくなったら
我々の生活はどうなるの?
食べ物は?
車は?
服や靴は?

私はすべての働く人たちへ
仕事を通して『社会貢献』という学びを得てもらいたい。
本当にそう思います。

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